俳優のともさかりえが、吉沢亮が主演を務める、きょう13日放送のフジテレビ系スペシャルドラマ『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』(後9:00)に出演することが発表された。ともさかは、娘の回復を願う母親を演じる。

 今作は、2022年10月期の同局系月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』の続編。北海道のPICUを舞台に“しこちゃん先生”こと駆け出しの小児科医・武四郎(吉沢)が幼い命と向き合う中で、医師として、人間として成長していく姿を描くメディカル・ヒューマンドラマとなっている。PICUという名の戦場で命のリミットと闘う医師、患児、家族の物語が再び幕を開ける。

 ともさかは、10年間意識不明で寝たきりのみどりの母・野島美代子を演じる。青森の病院で延命措置を受けるみどりの元に20歳の誕生日を祝おうと植野元(安田顕)が訪れる。10歳で意識不明となって以来、みどりを見守り続ける美代子から延命措置に対する疑問を投げかけられ、植野は返す言葉を失う。

 プロデューサーの金城綾香氏は「監修をご担当してくださっていた先生方に『印象に残っている患者さんは』というお話を聞くと、ほぼすべての先生が、助けられなかった患者さんのお話をされます。救えなかったお子さんのお話をされる時の先生方は、みなさんまるできょう起きたことかのように、生々しい悲しみを抱えていらっしゃるような表情をされています。安田顕さん演じる植野先生にも、おそらくずっと心の中にいる患者さんがいるはずだと思い、今回の患者さんとお母さんのシーンを作りました」と明かした。

 そして「その中で、ずっと苦しみの中にいたお母さん役を演じていただくなら、絶対にともさかさんが良いと思い、オファーさせていただきました」と説明。「しこちゃん先生が学生であった日も、医師になった日も、小児科からPICUに移った日も、このお母さんは、変わらず病院に通っていたという時の流れを、すばらしく胸に迫る表情で演じてくださいました。物語が続くことが許されれば、このお母さんのお話を描きたいです」と願いを込めた。