クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(読み方:ミラーライアーフィルムズ)」の最新全6作品を集めた『MIRRORLIAR FILMS Season5』が5月31日より2週間限定で劇場公開される。今回上映される6作品の中から、『たてこもり』&『NAIKU』の予告映像&ポスタービジュアルが解禁となった。

 『たてこもり』は、俳優をはじめ、コメディアン、画家、ミュージシャンなど多彩な分野で活躍する竹中直人監督作。主演に演技力とコンビネーションが話題のお笑いコンビ・スクールゾーンの橋本稜、俵山峻を迎え、ちいさな喫茶店を舞台に巻き起こる壮大な群像劇。

 『NAIKU』は、一般公募の中から選出された、22歳(※撮影当時)のリトアニア人ピウス・マチュルスキス監督の作品で、2023年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭短編部門グランプリも獲得した。競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さを描いている。

 劇場公開のほか、映像配信サービス「Lemino」内の「MIRRORLIAR FILMS」チャンネルや、JOYSOUNDの対象機種を導入の全国のカラオケルームで利用できるサービス「みるハコ」にて順次配信予定。

■『たてこもり』

 三兄妹の賢一(橋本稜)、英二(俵山峻)、三津子(佐々木史帆)が働く、とある田舎町の喫茶店「喫茶マーず」。そこに訪れたある男。ナポリタンにタバスコを大量にふりかけ、むせながら「死ねないよ!!」という絶叫する男は、妻が心中し、自らも死のうとして死にきれずにいた。

 虚ろな目でおもむろに拳銃を取り出し、「幸せな人から殺そう」と銃を突きつけられた兄弟は、それぞれの不幸自慢をして逃れようとするが…。「僕は幸せだよ」という不気味な台詞とともに恐ろしい形相で襲いかかってくる三津子の姿に思わずぎょっとしてしまうが、このたてこもり現場では一体何が起こっているのか。「すごいスピードで」という歌詞が繰り返されるBGMも妙に耳に残る予告映像となっている。あわせて男を前にして怯える3人を捉えたポスタービジュアルも解禁。

■『NAIKU』

 廃墟と化した工業地帯を無謀にもジープで走り回る10人の風変わりなギャングたち。その場を通りかかった主人公・アドマスは、ギャングたちのゲームに誘われる。「勝ったらお前が揚げられる」。廃墟ビルの屋上で行われる謎のゲームの勝者は、一人で凧を揚げる権利が与えられるという。若者の間で繰り広げられる、残虐なゲームとは。そしてこのゲームには一体何の意味が?

 退廃的な世界で、目的もわからないままゲームをする若者たちの様子が不穏な予告映像となっている。あわせて、どんよりとした空の中、廃墟の屋上に佇む若者たちを捉えたポスタービジュアルも解禁。非現実的な舞台設定を通して、競争社会で生きる若者の葛藤、そして垣間見える暴力性と残酷さが描かれる。