俳優の中村倫也が13日、都内で行われた劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表に登壇した。作品にちなみ俳優としての武器を問われた中村は「早く帰るに越したことはないと思っている」とポリシーを明かし「その分、真面目に準備して真面目にセリフを覚えるのは長所かもしれないです」と回答した。

 同公演は、劇団44周年興行と主演・生田斗真の生誕39年を記念した“サンキュー公演”。ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、参謀となるバディで謎多き男、そしてイキすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。

 生田や古田新太らの出演を聞き「面白うだから混ぜて」と出演を決めたという中村は「思ったんですけど劇団員じゃない人の生誕記念って今まであるんですか?ないですよね?なんでですか?もっと劇団員の生誕を祝った方がいいんじゃないか…」と仲良しの生田へのイジりを交えて笑いを誘う。

 主演以外での舞台は久々ということで「主演の横にいる人として、どういう関わり方できるか。でも昨日、(台)本をもらったら主演より出番が多いんですよね。話しが違う(笑)。やることも多いので気を引き締めて挑まなければ」と気合を入れていた。

 8月12日から9月26日まで東京・明治座、大阪フェスティバルホールで10月5日から17日まで開催。会見ではほかに、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太、脚本・中島かずき、演出・いのうえひでのりが参加した。