夜な夜な韓国愛を持つものの前に現れるという居酒屋『マキ食堂』の扉。
中では女主人のワタナベマキさんが韓国料理を作っていて……!?
ワタナベさんがゲストと一緒に韓国への“ときめき”に酔いしれる新連載!

第1回目はドラマ「女神降臨」で、ブレイクしたチャウヌについて料理家・コウケンテツさんと
熱烈トーク。「パンモゴッソ(ごはん食べた)?」をチャウヌとともに……♡

ゲスト
コウケンテツさん
料理研究家。旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動も。YouTube「Kohkentetsukitchen」は登録者数190万人以上と大人気。


顔天才と呼ばれるチャウヌとは?

アイドルグループ「ASTRO」のメンバーで、俳優としても活躍中。
整った顔立ちから「顔天才」と呼ばれる。学生時代は韓国で最難関大学と言われるソウル大を目指し、検事や医者、裁判官を夢見ていた。
仕事の合間を縫って勉強する努力家。英語・中国語が堪能で、ピアノも得意。

女神降臨

メイクで変身し、転校先で「女神」となったイム・ジュギョン(ムン・ガヨン)と、優等生イ・スホ(チャウヌ)、問題児ハン・ソジュン(ファン・イニョプ)の三角関係を描く。

©STUDIO DRAGON CORPORATION 
U-NEXT独占配信中

顔天才だけれど顔だけじゃないチャウヌの魅力

ワタナベさん(以下W):コウさん、いらっしゃい〜! さっそくですが、コウさんが好きな俳優さんや韓国のドラマや映画についていろいろ聞かせてください。

コウさん(以下K):ぜひ。僕は「オールド・ボーイ」や「22年目の記憶」などの映画が好きでよく観ていたんです。でも感情移入しやすくてちょっとしんどくなっちゃって。そんな時に妻が教えてくれたのが「女神降臨」でした。

W:全然違うタイプのラブコメ(笑)。私も好きです。ご覧になってどうでしたか?

K:もう、主役のチャウヌに夢中でキュンキュンしっぱなし。見事にそれまでのしんどさは消えてました(笑)

W:中和されてよかった! 今日は「女神降臨」の屋上で食べるお弁当ビビンバを作ってみました。ナムルをのせて……

K:おー! ふたをして振るんですよね!

W:ドラマと同じく、にんじんとほうれん草、豆もやしのナムルです。

お弁当の白ご飯の上にナムルをのせ、ふたをしてふったらビビンバの完成。
「やりたかったんですよ!」と嬉しそうなコウさん。ドラマと同じくチャプチェなども一緒に。

K:僕、母親に唯一習った料理がナムルなんです。『野菜が切られたいように切りなさい』って言われたんですが、今でも難しい。

W:奥が深くていいお話ですね。確かにナムルっていろいろな素材を扱うし、下ごしらえのコツが詰まってますもんね。

K:うーん、おいしい! ごはんが進む!

W:チャプチェもどうぞって、スッカラにのせてあげるシーンもありましたね。キュンとしたのですが韓国では当たり前ですか?

K:はい、〝ご飯は分け合うもの〞という考えが強いと思います。愛情表現のひとつでもあるし、あのシーン、チャウヌの心が解けていく感じが伝わってすごくいいですよね。

W:「パンモゴッソ?(ごはん食べた?)」が挨拶といわれている韓国らしいエピソードですね! そういえば、現実のチャウヌって、学生時代は全校3位の成績で生徒会長だったって知って驚きました。

K:そうなんです。彼のご両親が見た目のことは褒めずに内面をしっかり育てるという教育をされたらしく、勉強も頑張ったんでしょうね。見た目だけに注目してしまいがちですよね。でもそれだけではなく人柄や考え方も本当に魅力的な俳優さんだと思います。

チャウヌ扮するスホと、ムン・ヨガン演じるジュギョンの関係が進展する見逃せないシーン!

ブラジリアン柔術は役作りのために練習したそう。

W:「女神降臨」でも描いていたけれど、ルッキズムの問題は根深いんでしょうね。

K:見た目だけに流されないようにと考えさせられます。ちなみに「ASTRO」のYouTubeだと素に近いであろう少し天然で愛らしいチャウヌが見られますよ〜!

W:わ♡ 最高!

K:チャウヌの顔だけじゃない魅力をぜひ!

ワタナベさんの愛しの一皿
「定番ナムルのお弁当ビビンバ」

定番ナムルとビビンバの作り方

1. にんじん(1本)は細切りにし、電子レンジ(600W)で2分加熱。すりおろしたにんにく少々、塩小さじ1/3、ごま油小さじ2、白炒りごまと和える。

2. 豆もやし(1袋)は電子レンジで1分半加熱しざるにあげ水気をふく。ボウルにコチュジャン小さじ1/2、しょうゆ小さじ2、ごま油小さじ2、白炒りごまを加えて混ぜ、豆もやしを入れて和える。

3. ほうれんそうは電子レンジで1分加熱し、冷水にとり水気を絞る。食べやすい長さに切り、すりおろしたにんにく少々、塩小さじ1/3、ごま油小さじ2、白ごまと和える。

4. お弁当箱にごはんを入れナムルを適量のせて、好みの量のコチュジャンを加えて蓋をしてふって混ぜ合わせる。


※チャプチェのレシピはこちら!

コウさんからワタナベさんにお礼のお土産!

韓国で見つけた食パン型のスポンジ

「以前ソウルで見つけた、アクリルスポンジをどうぞ! 食パンの形をしていて、サイズも小さいから妙にかわいらしくて。洗剤なしで汚れが落ちるからエコですよ」とコウさん。ワタナベさんも「台所作業が楽しくなりそうでうれしいです」

MAKI WATANABE
料理家。グラフィックデザイナーを経て現職に。雑誌や書籍、テレビなど幅広く活躍中。近著は『アジアの煮込み』(主婦と生活社)。
https://maki-watanabe.com/


撮影/砂原 文 文/晴山香織

※大人のおしゃれ手帖2024年4月号から抜粋
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