いくら「ベーシックが好き」「やっぱり定番がいいよね」なんて言い合っている私たちでも、どうしたって気になってしまうのが、トレンド。世間的な大流行はもちろんおさえておきたいし、お洒落な人たちの間で話題になっているちょっと早いものだって常にキャッチアップしておきたい。そんなミーハーでワガママな私たちが頼りにしているのは、結局はみんなの口コミだったりします。そこで、今月はミューズ界隈の方々の口コミ情報を徹底的にリサーチ! トレンドセッターたちのフレッシュな情報を惜しみなくお届けしちゃいます。存分に読み込んで、ぜひこのオトナミューズお洒落倶楽部に入部してくださいね 。

【“口コミ”お洒落倶楽部】編集部員が気になるアレコレを話していたら【後編】

とある日のAM。たまたま居合わせたメンバーが各々のデスクを挟んだり跨いだりして、コーヒー片手にゆるりと始まったおしゃべり。のはずが!  途中から編集長Wが加わったことで、あれよあれよという間に会議ライクなマジトークへとシフトしたりしなかったり……!?

おしゃべりのメンバーは…

編集長W


痩せ型+高身長のボス。とんでもなく服を買うのに、普段は基本的にデニムとなにかと、コンバースで生きている。カルチャーにも詳しい。

編集H


3歳の男のコの母。もともと編集部イチのカジュアル派だったが、最近はほぼ毎日バックパック+スニーカー。趣味はお酒とキャンプ。

編集K


ピンクやリボンなど、永遠にガーリーなものを愛し続ける40代。宝塚歌劇団のファンで、韓流ドラマも大好物。小5女子のママ。

編集S


暇さえあれば海外SNAPを見ている若手編集者。いつもおなかや背中、脚が出る服を着ていて先輩たちに冷えを心配されている。

編集I


Kと同じ最年長チーム。WEBの365日SNAPを担当しており、プレスの方々との交流が深い。ミーハーだけど買い物はとことん悩む。

特集のきっかけは編集部員たちのたわいもないおしゃべりから

K この前のコーデチェックで、足元合わせは常にぺたんこやスニーカーだったスタイリストの樋口かほりさんが、ヒールを合わせていて、それ今っぽいというか、90年代っぽいのかなと思いました。


W ヒールの高さとトウの形は?  パンプスのトレンドって完全に、つま先とかかとに集約されているからさ、そこ大事。


K 詰め方がすごい(笑)。ヒールは細めで低めだよね。どう?


I はい、異論なし。そしてつま先は尖り気味な気がします。


K パンプス流れでいいのか疑問ですが、


バレエシューズも若い世代でバカ流行りしてない? 


S ますね。バレエコアです。


W さすが20代。そういうのは、大人もおさえておきたいところだよね。


H みんなが夢中なリボン流行りもそこからだよね。あとメリージェーンもスタイリストさんあたりがみんなはきたいって言ってましたね。


W それ、私も欲しいものリストに入れてたんだ。バリーのメリージェーン!


K そういえばミュウミュウのも可愛かったなぁ。ちなみにさ、Sちゃんは何を狙ってるの?


S 私はアライアですっ。


H ですっ。強い意志を感じたわ(笑)。

スタイリスト加藤かすみさんリコメンドのローファー。撮影でも使用し、スタッフ2名がお買い上げ。

I 足元トレンドは、肌見せスタイルにも影響してくるからおさえておきたいところ。ショーパンもヒール合わせなら大人っぽくはけるかなとか、透けアイテムもスニーカー合わせなら女っぽくなり過ぎないかなとか。すみません、全部肌見せ視点で。


H ミーハーのIさんらしくてよき。


K 確かに、それはあるね。大人は足元でバランス取る!  流行りのユーティリティファッションも足元重要


H 機能性ウェアは確実にきてる感あり。ガチじゃないスタイリング/みたいなのが、今っぽい。接触冷感とかUVとか昨年もあったけど、今年はもっと増えそう。大人はさ、お洒落も大事だけど、同じくらい快適さも譲れないですから。母業するときも助かる(笑)。


K 分かるよ〜。大人になるとわがままになるからね。求めるものが多い多い。


W 今って撮影週間がちょうど終わったところだと思うけど、なんかスタッフのかぶりアイテムとかあった?  それも知りたい。できればサプリ以外で(笑)。


H アキラナカのトンボのローファー。あとフォッツフォッツのバッグは業界のいろんなところでかぶりまくり

こちらも現場でカブり続出のフォッツフォッツの横長バッグ。韓国発のブランドでなんともキャッチー!

W 梨花さんのYouTubeチーム界隈は、シュプリームを異常に買い始めたそう。そういうリアルかつ、局所的なブームって面白いよね。こういう会話からしか出てこない。あとさ、デニムは今年どうなんだろ。やっぱりミューズの制服だからさ。


K カルバン・クライン、可愛いよ。以上


H なんですかそれ(笑)。


K 玲奈が買ってたからさ。


H それは間違いないですね。


I シルエットはとにかくワイドっていうか……。


K ずるっとしている


I それ。太いというか、ゆるい!


K あとさ、ヒステリックグラマーみたいな懐かしのデニスカもあって母さんびっくりよ。


W 90年代してるねぇ


S でもやっぱり可愛いです♡  90年代のケイト・モスとか。クロエ・セヴィニーもグウィネスも好き。ドラマ『フレンズ』の初期の感じも私は惹かれます。プチバトーのキャミとか着たい。

左から:BOHOルックを思わせるフリンジスカートは、ノーブルなブーツと合わせて。スカート¥99,000(ファーリング バイ ジャンニ/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)、ミニマムなセットアップはケイト的。ベスト¥49,500、パンツ¥47,300(共にウジョー/エム)

W そっち系は完全にリアリティ・バイツの世界観でもある。キャミにレザーJKとかさ。チョーカーとか、グランジっぽい要素。


H つるんとした下着みたいなキャミドレス!  花柄にレース、ミュール!


K ガチで通ってきた道よ。もはや。ゆえにさっきのロンバケの呪縛じゃないけど難しさはある。


W 私もリアルタイムで『sweet』 で特集してたよ〜。そういえば、ちょうど昨日の撮影の衣装がベロアのフーディで、そこにいた全員がジューシークチュールを思い出したわけ。ジャージやトラックパンツも流行ってるじゃん


S ヘイリー・ビーバーとかK-POPアイドルをお手本に着たいですね。


H 懐かしみのあるアイテムは、マインドもスタイリングも当時のまんまじゃなく、今っぽく自分らしく、ポジティブに取り入れられたらいいですよね。


W その通り。なんかさ、なるべく話を広げてミューズ世代に有益なトレンドをひとつでも多く拾おうとしてるけど、さっきから全部90年代に着地するから、やっぱり大きく取りあげろってことだよね。じゃあ90年代リバイバルと他にも今出てきた口コミネタをまるっと企画にしちゃおうかな。Kさん、Hさんよろしくね!


K·H ハ、ハイ……!

どこかノスタルジックなムードを纏う小物たち。着こなしのハズしにもなってオススメ。上から時計回りに:かごバッグ¥31,900(別注キロメートル パリ/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)、ローファー[リボン・フラワー]各¥19,800(共にシローン×HARUTA/シローン)

photogaraph:MAYA KAJITA[e7] text:YUKAKO SUGIURA

otona MUSE 2024年5月号より