「LIFULL」(ライフル、東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」が、「複数路線を利用できる家賃が安い駅ランキング」を発表しました。今回は「東京23区編」です。

1位は「都電荒川線」も利用可能

 対象期間は2023年4月から2024年3月。対象となる駅は、同サイトに掲載されている物件数が1000以上あり、複数路線が利用できる東京都内の駅。対象物件は、同サイトに掲載された「築40年以内」「駅徒歩20分以内」「専有面積15平米以上40平米未満」の賃貸物件です。なお、家賃相場は管理費を含む月額賃料から中央値を算出しています。

 2位は「豊島園」(練馬区)。家賃相場は8万500円です。西武豊島線の始発駅であり、池袋まで乗り換えなし15分で行くことが可能です。さらに、都営大江戸線を利用すれば、新宿まで乗り換えなし20分で行けるなど交通利便性が高く、コスパのよい駅といえそうです。

 そして、1位となったのが「熊野前」(荒川区)でした。家賃相場は8万円です。同駅は日暮里舎人ライナーで西日暮里まで3分、日暮里まで5分の近さに位置しており、都電荒川線も利用できます。この高い交通利便性のわりに家賃相場が安い上、駅周辺には複数のスーパーや公園があるため、比較的住みやすい駅であるといえそうです。

 調査結果を受けて、LIFULL HOME’S PRESS編集部の渋谷雄大さんは「東京では通勤やレジャーに鉄道を利用する人が多く、交通利便性=鉄道の利便性といっても過言ではありません。中でも、複数の路線を利用できる駅は、乗り換えなしで行ける方面が多いほか、トラブルでの運転見合わせ時に別路線を使って迂回しやすいといったメリットもあります」「今回ランクインした駅は、比較的安い家賃でこれらの利点を享受できる駅です。二人暮らしでそれぞれ異なる方面に通勤している人など、複数路線を利用できる駅に住むメリットがある方は、住み替えの参考にしてみてはいかがでしょうか」とコメントを寄せています。