知らない番号からの電話着信の厄介さは「知らない番号からだけどもしかしたら普通に大切な要件かもしれない」という不安を拭いきれないことです。

極端な例を挙げると、「家族が病院に運び込まれ、その病院からの電話」の可能性もないとは言えません。知らない番号からであっても相手の正体がわかれば、それ次第でその着信を受ける/受けないを判断できるのに…。

その番号の正体、わかります。「電話番号識別アプリ」を使えばいいのです。

電話番号識別アプリとは、着信した電話番号を迷惑電話番号や企業電話番号のデータベースと照らし合わせ、データベースに合致した着信番号についてはその正体を表示してくれるアプリのこと。データベースに合致した場合、着信画面や着信履歴に「〇〇プロモーションセンター」「株式会社〇〇」「迷惑電話」のような表示を追加してくれます。

となればユーザーはそれを見て、「クレカの勧誘センターか→出なくていいや」「取引先の会社の別の部署からの履歴だ→折り返し連絡しよう」「すばり迷惑電話→出るわけないだろ!」などと判断すればいいわけです。

電話番号識別アプリはいくつかありますが、代表的なものをひとつ挙げるとすれば、10年以上の実績があり国際的にも評価が高い、台湾Gogolook社の「Whoscall」になるでしょう。番号識別機能の利用にはプレミアムプランのサブスク契約が必要ですが、月額350円でこの安心を得られるなら安いものです。〇ヶ月無料キャンペーンも頻繁に実施されています。

なお電話番号識別アプリを使用する際には、ちょっとした事前準備が必要です。アプリのインストール後に、[設定]アプリ>[電話]>[着信拒否設定と着信ID]にて、そのアプリ関連の項目をオンにしておきましょう。この設定を行っておくことで、電話番号識別アプリが電話アプリの機能に割り込んで番号識別の処理を行えるようになります。

ちなみにデジタル名刺アプリの「Eight」にも電話番号識別機能が搭載されており、Eightで名刺交換済みの相手や企業の番号を識別して表示くれます。Eightを導入し活用している方は、この機能もオンにしておくのがおすすめです。