本日6月8日(土)の『池上彰のニュースそうだったのか!!』は、この10年で日本や世界がどう変わったのか池上彰が徹底解説する2時間スペシャルが放送される。

街並みや乗り物、教育現場など日本を取り巻く状況から、たびたびニュースでも話題になるロシアや北朝鮮などの世界の状況まで、変化の背景とともに一挙に紹介していく。

◆渋谷から若者が消えている!?

デジタル化が進む今、スマホはもちろん、顔認証やタッチ決済などは当たり前になってきたが、実は10年前はガラケーが多数派で、SNSも今ほど浸透はしていなかった。

そんな身近な環境が大きく変化すると同時に、この10年で街並みも大きく変わっている。

10年前は、国立競技場は建て替える前で、豊洲に移転した市場もまだ築地にあった。

さらには、渋谷では今若者が減っているという。一体なぜ若者の渋谷離れが起きているのか? また、新たに若者が集まる街となっている意外な場所とは?

ほかにも、この10年間でコインランドリーやドラッグストアが急増していたり、夜の街並みにもある変化が起きていたりする理由を池上が解説する。

変化は乗り物や交通機関にも。10年前には、電車の中で当たり前に目にしていたものが、いつの間にかなくなっていた?

また、パスポートや飛行機、さらには道路標識にもさまざまな変化が起きており、ゲストの大友花恋は「気づかないところで、いろいろやってくれているんだな」と驚く。

一方、最近ではあおり運転対策としてドライブレコーダーを付けるドライバーが増えたことにより、ドライブレコーダーの映像とともに交通事故のニュースをよく目にするようになったことから、藤原丈一郎(なにわ男子)は「この10年で、交通事故が増えているイメージがある」と語るが、意外な現状を池上が明かす。

◆多様性やコンプライアンスが重視され…

10年前に比べ、観光客をはじめ多くの外国人が訪れる今の日本。

これまで街の中であまり見かけなかったものが増えたり、日本ではあまり馴染みのなかったある“部屋”が施設などで設けられるようになったりしているそう。

外国人をきっかけに日本にもたらされた変化とは?

そして多様性が取り入れられる現在、エンターテインメントの世界にも変化が起きている。

かつてはアカデミー賞の主要部門のノミネートは白人ばかりで、黒人俳優や監督がボイコットする騒ぎも起きたことがあった。

だが昨今の映画作品ではさまざまな人種の人たちが主演を務めるなど変わってきており、その広がりは日本の戦隊ものなどの特撮作品や、おもちゃ人形、書類などの記入する項目、絵文字にまで多様な変化を見せている。

なかでも、長年愛されているバービー人形やレゴの進化には、スタジオで「へぇー!」「そうなんだ!?」「なるほど!」と驚きの声が次々と上がる。

また、この10年で「コンプライアンス」とよく耳にするようになったが、その影響は絵本にまで及んでいるそう。

『さるかに合戦』や『桃太郎』など、誰もが知る絵本に起きた変化とは?

学校でもこの10年間でも変化が。教科書は、時代の教育方針に合わせて内容を変化させている。

たとえば聖徳太子は厩戸王と表記が変わり、また今では聖徳太子に戻っているそう。

ゆとり教育で減った教科書の厚みも変化し、今や2000ページ増えているという。どのような内容でページが増えたのだろうか?

また体育の授業では、昭和の頃運動中に禁止されていた水分補給が、今では授業中でも当たり前になった。

さらに、集会などで行っていた「体育座り」はしなくなり、椅子を使ったり、あぐらで座ったりするように。それはある指摘によるものだが、その指摘とは?

◆気になる世界情勢に池上が迫る!

この10年の間には、インドが急激に発展したり、好調だった中国が不景気になったりと、日本を取り囲む世界の状況にも大きな変化が起きている。

間もなく開催される「G7サミット」が注目されているが、10年前までは「G8」だったなか、あることをきっかけにロシアが外された。

それがロシアのクリミア半島への実効支配――実は10年前からロシアのウクライナ侵攻は始まっていたのだ。

そんなロシアは、10年前どころか20年前もプーチンが大統領。なぜこんなにも長きにわたりトップに君臨し続けられるのか?

プーチン大統領を詳しく掘り下げるほか、この10年で大きく変わったロシアと日本の関係にも迫る。

さらに、金正恩総書記が独裁ぶりを強める北朝鮮の変化、そして間もなく大統領選挙を迎えるアメリカのバイデン大統領とトランプ前大統領の10年前と今後の行方など、気になる世界情勢を池上が徹底解説。

ほかにもさまざまな角度から世の中の10年の変化を見ていく今回。この番組も2014年からスタートして10年を迎え、池上はあらためて「皆さんのおかげで10年続けることができました」と感慨深げに語りつつ、今後に向けてのメッセージも寄せる。