フランス・リーグアンのスタッド・ランスは2日、「ウィル・スティール監督とコーチのニコラ・スティールが本日付けで辞任する」と公式発表した。



2022-23シーズンの途中にアシスタントコーチから昇格し、それからスタッド・ランスを公式戦19試合連続無敗という最長記録に導いたウィル・スティール氏。
イギリス人の両親の下ベルギーで生まれた彼は、PCゲームのフットボール・マネージャーをプレーしたことをきっかけにサッカーの現場に入ることを志し、プロ選手経験はなかったものの24歳で監督としてデビューした。
そして2022年にはUEFAのライセンスがない状態にもかかわらずスタッド・ランスの監督に就任し、大きな話題を集めることになった。
今季は2年目のシーズンとなったが、終盤になって調子を崩し、このところはリーグで3連敗を喫しており、3月17日のメス戦以来5試合に渡って勝利がない状態となっていた。
ウィル・スティール監督はこの電撃的な退任に対して以下のようにコメントを残している。
「私はスタッド・ランス、そしてこのクラブに直接的にも間接的にもかかわってくれた全ての人々へ永遠に感謝するだろう。
特に一緒に仕事をした選手、テクニカルスタッフ、パフォーマンススタッフ、分析スタッフ、メディカルスタッフ、警備員、そして何よりもこの素晴らしいクラブのサポーターに感謝したい。
昨季の19試合連続無敗記録と素晴らしい試合は、私にとって特別な瞬間であり続けるだろう」
なお、このあとのスタッド・ランスについてはアシスタントコーチを務めていたサンバ・ディアワラ氏が暫定的に指揮をすることになるという。
なおウィル・スティール監督は以前から母国であるイングランドでの指揮を熱望しており、冬にはサンダーランドと交渉を行っていたことが明らかになっていた。
クラブはそれに対してあまり好感を持っておらず、ウィル・スティール監督は取締役会で釈明を余儀なくされたとも伝えられていた。