カタールで行われたAFC U23アジアカップで見事に優勝を成し遂げたU-23日本代表。

大会MVPには藤田譲瑠チマが選出されたが、それに匹敵する活躍を見せたのが守護神の小久保玲央ブライアン(ベンフィカ所属)であろう。

退場者を出したグループステージ初戦の中国戦でスーパーセーブを連発すると、決勝のウズベキスタン戦でも後半アディショナルタイムのPKをストップし、アジア制覇の立役者となった。





そんな小久保だが、2019年1月に加入したベンフィカでの近況は厳しい。

5年の間にU-23やBチームで経験を積んできたものの、最近はトップチームにも練習相手としてたびたび呼ばれるようになったことで逆にBチームでもベンチに入れず、2月から試合に全く絡めないという複雑な状況となっている。

何よりベンフィカに登録された4人のGKは19〜23歳とほぼ同年代であり、第4GKの小久保が最年長という構成でもある。

そのため、ベンフィカのトップから下部チームの情報までを網羅するXのアカウント『Coluna Vermelha』は大会前、小久保とベンフィカの契約が2025年夏までとなっていることを念頭に「彼自身のキャリアを考えると、ベンフィカが彼を第4GKとしてとどめておくのは意味がない」と退団を推奨。

問題は『売却することによってベンフィカ側にどれほどの利益が出るか』だとしていたが、今大会の大活躍を受けて「彼はどうするべきか?」との質問に「売るのに最適な時期だ」と返信していた。

パリ五輪は7月に開幕する。時期的に移籍の難しさもあるが、小久保の今夏の動きは大きな注目になりそうだ。