退職の手続きを代わりに行う退職代行サービス。 5月のゴールデンウィーク明けに増えていきますが、今年は特に利用者が増えているそうです。 5月14日放送の「CBCラジオ #プラス!」では、つボイノリオとCBCアナウンサー光山雄一朗が、この退職代行サービスについて深掘りしました。

     

サービス利用者は?どの年齢層が多い?

人事の担当者などとは顔を合わせずにスピーディに決着をつけられる点が売りである退職代行サービス。
一方で、賃金未払いなどの法律的な部分に関しては弁護士のカバー範囲となるため利用にも注意が必要です。

利用料金の相場は2〜5万。
上司のパワハラがひどい、正社員採用だったのに契約社員にされたなどといった理由から代行サービスが利用されています。
そんな利用者が今年は急増しているということです。

東京のアルバトロスが運営している退職代行「モームリ」での例年の利用者数は1ヶ月につき200人。
しかし今年の4月はなんと1,400人が利用しました。
そのうち200人は新卒採用者で、6割が20代〜30代の利用者。
若い世代を中心に退職代行サービスを利用しているようです。

転石苔を生ぜず。

この退職代行サービスについてパーソナリティが語ります。

つボイ「はじめは自分のことは自分で言ったらどうだと思っていましたが、数字を見ると変な会社が多いのではないかと感じる」

パワハラなど、退職の相談すら言いづらい環境がその会社にあるかもしれません。

光山「会社からすると、サービスを利用して退職する方が増えると、自分の会社は働く環境の改善が必要ではないかと考えられる部分もあるのかも」

また一方で、退職に悪いイメージを持っている年代の人もいます。
何事も辛抱であり、転職を繰り返すような人には成功は訪れないという発想です。

この言葉を意味する「転石苔を生ぜず」
つボイによると、実はアメリカでは日本とは真逆の捉え方をしているということなんです。

日本にとって苔は経験値や実績などの良いものであり、転んでいては苔は生えてきません。
一方でアメリカにとっての苔はつまらないもの、煩わしいものであり、苔が生えないように転ぶべきであるとされています。

耐えた先の成功か、世の中にとらわれない柔軟な行動力か。国や文化によっても、退職代行サービスの是非が分かれそうです。

1ヶ月も経たずに辞めるのは…

退職代行サービスには賛成の光山ですが、新卒の利用者には疑問を抱きます。

光山「仕事が思っていた内容と違った、人間関係がうまくいかなかったから1ヶ月経たずして退職代行サービスにお願いする…ここに関しては疑問がちょっとあったりする」

つボイ「数字を分析することは必要だなあと思います」

芯もなく辞めていく人が多いのか、劣悪な環境の会社が多いのか。
「調査が行われ数字化されてから見極めていきたい」とつボイ。

今後、様々な調査や改革が進められ、芯がある社員と働きやすい会社が増えることを願います。
(ランチョンマット先輩)