生きものすべてに関係するのがトイレ問題。自分の思いのままにできればいいのですが、そういうわけにもまいりません。 そんな不自由な環境での話題がリスナーから寄せられるのが、CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の名物「トイレのコーナー」。 5月22日の放送では、アウトドアで悲惨な体験をしたリスナーからの投稿を、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。

     

夏が来れば思い出す

「夏が近づいてくると思い出すのがU.N.K.O.の恐怖。10年ほど前に、近くの川でカヌーで川下りをしておりました」(Aさん)

身体が冷えたのか、急に便意に襲われたAさん。川の上に浮かんだカヌーの中ですから、コンビニに駆け込むわけにもいきません。

「考え方を変えれば巨大な水洗便所にどっぷりと浸っている解釈も成り立ちます」(Aさん)

小高「考え方を変えるな(笑)」

ウズウズする話

「カヌーから降りまして、胸くらいの水深のところで、上流を向いて用を足します」(Aさん)

小高「向き間違うと自分にも害がある」

すっきりしてから岸に向かおうと身体の向きを変えたAさんでしたが…。

「なんということでしょう。先ほど排出されたU.N.K.O.が背中のすぐ近くでくるくる回っているんです」(Aさん)

川の流れの中にAさんがいることで、Aさんにぶつかった水が下流側で乱流を発生させます。その渦に引き込まれたのがU.N.K.O.。

小高「ウズウズ」

つボイ「ウズウズする話や」

男だって産める

「手で軽く押しやってもダメ。上流に逃げてもダメ。横に逃げてもやつは後を付いてきます」(Aさん)

そこでAさんが思いついたのが、水の抵抗を受ける面積を減らせば、渦の力が弱くなるということ。流れに平行になるように、そっと身体の向きを変えると…。

「あれだけしつこかったU.N.K.O.がゆっくりと遠ざかっていきました。それにしても、私の至近距離でくるくる回るU.N.K.O.の恐怖。自分のU.N.K.O.に恐怖したのはこの時だけでした」(Aさん)

小高「何となく踊ってるみたいで可愛らしいね。くるくるっ回転」

つボイ「身体の後ろに渦ができるので移動しても、今したばっかりのものがどこまでも付いてくるんです。待って〜、お父さん待って〜」

小高「親か(笑)。確かに産んでるもんな」

つボイ「男だって産むことができるんですよ」

小高「解説しなくていいです」

壮大なイルカたち

つボイ「川とか海でするのは、そんなに罪に感じいへんのですよ」

つボイが話し始めたのは自分自身が目撃した、小笠原でイルカウォッチングのダイビングツアーでのこと。
潜ってイルカを観察していたそうです。

つボイ「イルカがワーッと行くんですけど、イルカがブリブリブリブリーッ。イルカ排便ツアーもなかなか見応えがありますよ。水族館ではなかなか見られへんです」

小高「壮大ですね」

つボイ「今まで海水浴でU.N.K.O.するのアカンなと思ったけど、あれ見て、いいかもしれんなあとちょっと思った」

小高「大海原でひとりぽつんだったらいいですけど、海水浴場ではマナーもありますから気をつけてくださいよ」

おならだと思ったけど

「いつものように畑へ作業に出かけました。ついおならがしたくなり軽くいきみました」(Bさん)

つボイ「こっからや。物語の始まり。それはおならがしたくなるところから」

小高「すごく嫌な予感がします」

「そしたらガス状の軽い感じではなく液状の物を感じました。しまった。まさかU.N.K.O.かも。早速畑でズボン、パンツを下ろして確認したらしっかり出てました」(Bさん)

パンツとお尻に付いたU.N.K.O.をティッシュで拭き、すぐに家に帰り奥さんに報告。

「そんなパンツ捨てなさい」と言う奥さんと、「もったいないから洗って使う」と言うBさんで口論になったそうです。

畑の教訓は守れ

「何が汚いんだ?ついさっきまで自分の体内にあったものを、そんなふうに蔑んでU.N.K.O.に失礼やないか。それでいいんか?と言ってやりました」(Bさん)

つボイ「さっきの、お父さん待って〜というのと同じです。自分が産んだから親近感がある」

小高「私の分身みたいなもんですか(笑)」

「奥さんが、そんなにU.N.K.O.にこだわらんでええやんと言いながら、いろいろな会話をいたしました」(Bさん)

小高「いろんな会話ができて良かったね」

つボイ「この人もカヌーやったらこんな苦労せんでよかったんや。畑やったらイカン。『畑の放屁に気をつけろ』という教訓もあるぐらい」

小高「ないです」

これからの季節にふさわしいアウトドアでの出来事でした。 
(尾関)