ことしの平和記念式典で読み上げる「平和宣言」について議論する懇談会の初会合が開かれました。

懇談会は「平和宣言」について広く市民などから意見を聞くため毎年、開かれています。広島市の松井市長を座長に、被爆者や有識者など去年と同じ8人のメンバーが出席しました。

RCC

松井市長は、これまでの「平和宣言」は冒頭で被爆者のメッセージを取り上げてきたことに触れ、「ヒロシマの心を訴えてきたが、世界は紛争が続き被爆地の願いと逆行している」と指摘し、次のように話しました。

広島市 松井一実 市長
「平和宣言の構成は今まで通りで良いのか、工夫すべきか迷っている」

RCC

会議は非公開で行われ、初回のきょうは「平和宣言」の構成や内容について話し合いました。この中では、松井市長が宣言の冒頭に、ウクライナなど国際情勢への問いかけから入る案を提案すると、委員から賛同の声や、若い世代に伝わるようにすべきだといった意見が上がったということです。

広島市 松井一実 市長
「ダイレクトに問いかける。『現下の状況をどう思いますか』と。戦争を体験しない、平和を享受することがどれくらい良いことか、それを広げましょうと」

RCC

「平和宣言」は6月の懇談会で「骨子」が示され、7月の最終会合で文案を検討するということです。