24時間以内に台風発生へ 今年初めての「台風1号」に

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23日午前、気象庁はフィリピンの東の海上に発生した熱帯低気圧に関する進路予想を発表しました。気象庁は熱帯低気圧が24時間以内に台風になると予想された場合に5日先までの進路予想を発表します。

熱帯低気圧は23日午前9時現在、中心気圧は1006hPa、中心付近の最大風速は15m/sです。24時間以内に中心付近の最大風速が台風の発表基準である最大風速17.2m/sを超えると予想しています。

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フィリピンの東海上にある熱帯低気圧が発達して、24日(金)午前9時までに台風へ発達する予想です。もし24日までに台風となれば今年初めての台風発生となります。1951年の統計開始以降、史上7番目に遅い台風1号の発生となります。

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台風の発生について平年値を見てみると、5月までは台風の発生はそんなに多くはありません。6月以降は台風シーズンに入ってきます。

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一方、台風1号の発生が遅くても、その年の年間の台風発生数が少なくなるわけでもありません。

アメリカ海軍の台風情報でも 24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に

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アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

23日午前3時の発表で、赤色の丸で表示されたエリアについて情報を発表しています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味していて、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性が高いことを示しています。

JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み