広島県福山市の北部で26日、散歩中の男性がクマとみられる動物と遭遇し、連れていたイヌが襲われました。男性は「遭遇するやいなや、走って向かってきた」と話しています。

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クマは、26日午後6時ごろ、福山市の北部・山野町に出没しました。遭遇したのは、井上健三さんと、飼い犬のガンです。

クマは遭遇するやいなや、井上さんめがけて走ってきたそうです。その際、「ガン」がほえたため、井上さんを交わし、ガンに体当たりしたといいます。ガンは、衝撃で左後ろ脚を負傷しました。

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井上さんとガンは、午後6時前に自宅から散歩に出かけました。遭遇した場所は自宅からすぐそばの広場でした。

井上さん
「こちらが現場ですね」

井上さんはベンチに腰掛け、川の方を向いて休んでいました。すると、背後の山から物音が聞こえたといいます。

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井上さん
「これですね。こちらから降りてきました。そして、この下をくぐって、これらが足跡ですね」

クマのものとみられる足跡も残されていました。

井上さん
「人の手ぐらいありますね」

クマは、イヌのガンと衝突した後、茂みへと進み、川を渡って姿を消したということです。

井上さん
「びっくりしたといえば、しているけれども、結局はここは自然公園だから、きのうは夕方だから観光客はいなかったけれど、日中だったら怖いかな」

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翌27日、福山市農林水産課の職員が現地の調査に訪れました。足跡などを確認した後、山の中に入り、クマが木につけたツメ跡やフンなどがないか確認しました。

福山市によりますと、クマの目撃情報は山野町で2021年度に1件ありましたが、痕跡が確認されたことはこれまでありませんでした。