2024年4月16日、韓国・国民日報は「韓国の20〜30代の77%が独立できず経済的に親に依存していることが分かった」と伝えた。

就職関連情報プラットフォーム「キャッチ」が先ごろ20〜30代の若者1903人を対象に実施したアンケート調査の結果によると、回答者の77%が「親に経済的に依存している」と答えた。独立できない一番の理由を尋ねる質問で最も多かった答えは「安定した収入がない」(56%)で、「生活費が負担」(17%)、「独立する必要を感じない」(13%)、「親は経済的に余裕があるから」(7%)と続いた。

「親に経済的に依存している」と答えた人の87%は「今後、環境が整えば独立する計画はある」とした。独立時期については「就職後」が53%で最も多く、「就職から1〜3年後」(28%)、「3〜5年後」(13%)が続く。「結婚するまで独立するつもりはない」という回答も6%あった。

「キャッチ」関係者は「今の若者は独立心がないというよりも、就職難で収入が安定しないせいでカンガルー族(成人しても親と同居し依存している人を指す言葉)になったケースが多いことが分かる結果となった」と話している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「それなりに稼げるなら独立した方が暮らしやすい。でも、お金を貯めるには親の家にいないと。独立する気がなくて依存している人もいるだろうが、多くの若者は親を頼るしかない環境なんだ」「昔は20代で結婚して90%以上が狭い一間の賃貸からスタートした。それでも子どもを2人以上はもうけて幸せに暮らしていた。今は当時よりずっと豊かな時代なのに、幸福指数はずっと低い」「通貨危機以降、20年以上も給料水準は変わらないのに物価は恐ろしいほど上がってるんだから、独立できないのは当然では」などの声が寄せられている。

一方で、「自分の収入に見合わない高級料理を食べ高級品を買わずにいられない人たちは、これからもずっと経済的な余裕とは無縁だろう」「親は子どもを独立させ、激励はしても資金援助はしないようにするといい。貧乏と空腹を経験しないと目が覚めないんだよ」「他人と自分を比べ、SNSばかり見てるから生活が苦しいんだろ」「インスタグラムをなくせば国が健康になると思う」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)