2024年5月23日、中国メディアの頭条新聞は、陝西省のスターバックスコーヒー店舗で何も買わずに席に座った客を店側が追い出すトラブルがあったと報じた。

報道によると、同省西安市のスタバ店舗で、テラス席に着席したばかりの男性客が店員によって追い出された。ネット上で拡散した動画では「座らせてくれないのか」と聞く男性に対して店員が「座るならばスマホで注文してくれ。座るだけなら商業施設に行けばいいだろう」と答えると、男性は立ち上がって店を出ていく様子が映っていた。

動画の撮影者は「男性が座って1分ほどで追い出された。店員は同じように計3人を追い出した。席はガラガラだったのにどうして座らせてあげないのか、理解できない」とコメントしているという。

この件についてスタバのカスタマーサービスは、確かに店の席を利用する客には何らかの注文を求め、注文しない場合は丁重に退店をお願いするルールになっていると明かす一方で、注文を強制するようなことはないとコメント。トラブルがあった店舗の関係者は「この件についてよく知らない」とした上で、客を追い出すような行為はなく、注文の有無にかかわらず「誰でも来店して席に座ることができる」と語っているとのことだ。

注文しない来店者を席から追い出したとされるトラブルはネット上で注目を集め、SNSの微博ではトレンドワードランキングにも登場した。

ネットユーザーからは「レストランで食事もせずに座っている人がいたら、納得できるか?」「スタバは消費場所であり、人民広場ではないのだ」「何も買わずに座るのは、自分だったら申し訳なく思う」「 スタバはネットライブで状況を説明した上で、無料ドリンク券まで提供したぞ。誠意があるじゃないか」など、スタバ側の対応を支持するコメントが多く寄せられた。

また「こんなの当たり前すぎてニュースにする方がおかしい」「海外ブランドだから話題になるというだけの話」といった意見も見られた。(翻訳・編集/川尻)