[16日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは16日、X(旧ツイッター)への投稿で、欧州の一部の国で22日からスポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の価格を約2000ユーロ(2177ドル)ないし現地通貨で相当額引き上げると発表した。

同社は15日、米国でモデルYの全車種を4月1日から1000ドル値上げすると発表していた。

テスラは今月1日、モデルYの後輪駆動車とロングレンジ車を1000ドル値上げし、それぞれ4万3990ドルと4万8990ドルとしている。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は2月、同社が翌月の値上げを発表するXへの投稿に返信し「これは製造が直面する根本的なジレンマだ。工場は効率化のために継続的な生産を必要とするが、消費者の需要は季節によって変動する」と述べた。

テスラの利幅は1年余り前に始まった競合勢との価格競争で圧迫されている。

テスラは1月、コードネーム「レッドウッド」と呼ばれる次世代EVの生産に注力するため、今年の販売台数の伸びが「著しく鈍化する」と警告している。