David Shepardson

[28日 ロイター] - 米ボーイング商用機部門の社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したステファニー・ポープ氏は、1月にアラスカ航空のボーイング製737─9(MAXシリーズ)の一部機体が吹き飛ぶ事故が起きて以来、同社は「重要な転機」に直面していると述べ、品質向上と信頼回復に全力をつくすと改めて表明した。ロイターが27日付の従業員宛て電子メールの内容を確認した。

それによるとポープ氏は「今はわれわれにとって重要な転機であり、信頼を築いて当社事業を上向かせるための重大な仕事を抱えている」と説明した。

アラスカ航空機の事故を受け、米連邦航空局(FAA)は737─9に数週間の飛行停止措置を講じたほか、ボーイングに対して増産の禁止や「組織全体としての品質管理問題」に対応するための包括的な計画の策定も命じている。

こうした中でポープ氏は「われわれが行くべき道は明白だ。規制当局や顧客、旅客機利用者らの期待に応え、それを上回るために安全と品質を最優先することになる」と強調した。