[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは5日、人工知能(AI)などを使って作成、加工されたコンテンツに関する方針の大幅な変更を発表した。コンテンツポリシー担当バイスプレジデントのモニカ・ビッカート氏はブログで、抱えるプラットフォームに投稿されたAI生成の動画や画像、音声に「Made with AI」(AIで作成)と表示するラベルを5月から付与すると表明した。

これまでは限られたAIの加工動画にしか対応していなかった。メタは従来、一部の投稿を削除することに重点を置いていた。今回の変更では、コンテンツがどのように作られたかの情報を提供し、掲載を続ける方向にシフトする。

ビッカート氏は、AI以外のツールを使って作成されたコンテンツでも「重要な事柄に関して公衆を著しく欺く危険性が特に高い」と見なしたデジタル加工コンテンツにも、別の目立つラベルを適用することも明らかにした。

メタの広報担当者はロイターに対し、新しいラベルの適用はフェイスブック、インスタグラム、スレッズに投稿されたコンテンツに適用されると説明した。一方、対話アプリ「ワッツアップ」や仮想現実(VR)端末「クエスト」などのサービスには別のルールを適用する。特にリスクが高い「ハイリスク」へのラベル適用は直ちに開始すると明らかにした。