[東京 18日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比129円07銭高の3万8090円87銭と反発した。朝方はマイナス圏でのスタートとなったが、米株先物やアジア株がプラス圏での推移となったことで徐々に下げ幅を縮小。プラス圏に浮上して高値で前場を終えた。

日経平均は前日の米株安の流れを受けて216円安でスタート。316円安の3万7644円91銭で安値をつけ、その後は時間外取引の米株先物3指数の堅調な動きなどを背景にプラス圏に浮上した。米ナスダック先物は0.30%高で推移、半導体関連株などは下げ幅を縮小し、日経平均の支えとなった。日経平均は前日までの3営業日で約1560円下落したため、自律反発を期待した買いも入ったとの見方があった。

きょうは半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が日本時間午後3時に決算を発表する。市場では「決算への期待が高いだけに、株価はどっちに動くかわからない。このところ軟調な半導体関連株が下げ止まるかは様子を見たいところ」(みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト)との声が聞かれた。半導体関連株は大引けにかけて様子見姿勢が強まる可能性がある。

TOPIX(東証株価指数)も反発し、0.73%高の2682.58ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0312億2800万円だった。東証33業種では、値上がりは保険、空運、繊維、非鉄金属、銀行など31業種で、値下がりは鉱業、情報・通信業の2業種だった。

主力株では、アドバンテスト、第一三共、ファーストリテイリングが日経平均を押し上げた。ソフトバンクグループ、富士フイルムホールディングスは3%超安。TDK、テルモもさえなかった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1474銘柄(89%)、値下がりは160銘柄(9%)、変わらずは17銘柄(1%)だった。