[18日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は18日、米インフレが多くの予想よりも緩慢なペースで目標の2%に向け鈍化しているものの、自身は目標達成に向け「全力疾走」する考えはなく、忍耐強く対応することを快適に感じていると述べた。

さらに、雇用と賃金の伸びが継続し、インフレが目標に近づけば、金利は現行の水準にとどまることが可能と指摘。「景気は年内に十分に減速する見通しだが、年末まで利下げに着手できる状況にはならないだろう」という見解を示した。

また、金融政策は制約的であり、今後2年間で経済を減速させ、インフレ率を連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に鈍化させると言及。「雇用が引き続き創出されているか、賃金がインフレ率を上回るペースで上昇し続けるか、労働市場を注視していく」とし、「こうした状況が継続し、インフレ率が目標に向かっている兆候が見られるなら、政策金利を現状のまま維持することに満足だ」とした。