Linda Pasquini Helen Reid

[30日 ロイター] - 独スポーツウエア大手アディダスは30日、欧州と中国での販売増加が第1・四半期の好業績を支えたと指摘した。小売店の在庫過剰が続いている北米は低調だった。

「サンバ」や「ガゼル」など「テラスシューズ」と呼ばれるスニーカーが人気で、販売を押し上げた。

ビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)は第1・四半期はライフスタイル事業が売り上げをけん引し、テラスシューズの需要はまだ伸びていると説明した。シューズ部門の売り上げは13%増加した。

地域別の売上高は欧州が14%、中国は8%伸びたが、北米は4%減の11億2000万ユーロ(12億ドル)だった。米国では他社と同様にアディダスも過剰在庫に悩まされ、値下げを行っている。

シューズとウェアの在庫は前年比22%減少した。調達コストの低下と相まって粗利益率は6.4%ポイント上昇し51.2%となった。営業利益率は前年同期の1.1%から6.2%へ上昇した。

アライアンス・バーンスタインのポートフォリオ・マネジャー、マーカス・モリス・エイトン氏は「EBIT(利払い・税引き前利益)の利益率を2桁に戻す軌道に乗っている」と評価した。

アディダスは値引きを減らすことに成功しており、テラスシューズは粗利益率が高いと述べた。