Matt Tracy

[ワシントン 30日 ロイター] - JPモルガンによると、4月の米ハイイールド債・レバレッジドローン市場はまちまちのパフォーマンスだった。高金利とインフレが影響している。

30日公表のリポートによると、S&Pハイイールド社債指数は0.71%のマイナスで、ハイイールド債としては2023年10月以降で最悪のパフォーマンスだった。

ただ年初来では0.90%のプラスで、新規発行額も1129億ドルと、昨年同時期(589億ドル)を大きく上回る。

S&Pグローバル・レバレッジドローン指数は4月は0.61%上昇。発行がほとんどなかったことや高金利が背景。ただCCC格付け企業向けローンは23年11月以来となる損失となった。

29日時点でハイイールド債の利回りは年初から40ベーシスポイント(bp)上昇し、スプレッドは33bp縮小。レバレッジドローンは利回りが57bp上昇、スプレッドは27bp縮小した。

借り入れが多い企業は金利上昇やインフレの影響を受けている。ムーディーズ・レーティングスの最新のデフォルトモニターによると、第1・四半期のデフォルト(債務不履行)額は330億ドルで、23年第4・四半期の190億ドルから急増した。