[9日 ロイター] - 豪銀最大手のコモンウェルス銀行(CBA)が9日発表した第3・四半期(1─3月)決算は減益となった。高金利と物価高が家計の実質可処分所得を圧迫する中、ローンの延滞が今後数カ月で増加するとの見通しを示した。

CBAの住宅ローン延滞率は3月末時点で0.61%と、3カ月前から9ベーシスポイント(bp)上昇。個人向けローンの延滞率は20bp上昇し1.34%となった。

収益性の指標となる純金利マージンは前期比で若干低下。競争圧力が継続し、顧客が金利の高い預金にシフトしたと説明した。

税引き後キャッシュ利益は24億豪ドル(15億8000万米ドル)と、前年同期(26億豪ドル)比で減少。ただ、シティが引用したビジブルアルファのコンセンサス予想(23億3000万豪ドル)は上回った。