Miho Uranaka

[東京 10日 ロイター] - KDDIは10日、発行済み株式の3.78%に当たる8700万株・3000億円を上限とする自己株取得を決議した。一部を1株3896円で株式公開買い付け(TOB)により取得する。第3位株主であるトヨタ自動車がTOBに応じる見通し。

5478万株を上限に13日から6月10日までTOBを実施し、その後残りを市場から買い付ける。TOB価格は、5月9日までの過去1カ月間の東証プライム市場におけるKDDI株の終値平均値から10%ディスカウントした水準で設定。買付代金は約2134億円。

トヨタは10日時点で約2億5300万株を保有。今回4980万株を売却し、売却後の所有割合は12.15%から10.00%まで低下する。トヨタは、TOB後の保有分について所有を継続する意向を示している。

KDDIによると、トヨタが政策保有株式の削減を進める中、KDDI株式の一部売却を申し入れたという。KDDIは、トヨタによる株式売却後も引き続きKDDIの大株主として、今後も良好な協力関係が維持できると判断したと説明した。