[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は米利下げが予想より遅れるとの見方が強いため、ECBによる金利政策の動きに遅れが生じる可能性があると語った。ドイツ経済紙ハンデルスブラットとのインタビューに応じた。

ウンシュ氏は今後数カ月以内に突然のショックに見舞われない限り、計0.5%ポイントの利下げは「当然のこと」とした一方で、「利下げは段階的に行うべきであり、急ぎ過ぎてはならない。7月に2回目の利下げを実施するという約束は控えるべきだ」と述べた。

また、7月の再利下げを支持しない理由については、2回連続の利下げはECBによる一連の利下げ開始を示唆し、金利の行方が不透明で政策立案者が慎重であるべき時期に市場の期待が高まる可能性があるためだとした。

さらに、「米国の金利高止まりはドル高を招き、輸入インフレ、つまり国内の物価高につながる可能性がある」と指摘した。