Vladimir Soldatkin

[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は21日、西側諸国がロシア産原油に設定した上限価格を1バレル=30ドルに引き下げる案を米国が支持する可能性は低いとの見方を示した。

主要7カ国(G7)などはロシアに対する制裁措置として、2022年に同国産の原油価格の上限を1バレル=60ドルに設定した。

ラブロフ氏は、これを30ドルに引き下げるようウクライナが米国に要請しているもようだが「限度を超えている」とインタビューで述べた。

「米国がウクライナに同調する可能性が低いことは重要だ」とし、そのような上限価格引き下げが現実のものとなれば世界の石油市場と米経済に深刻な影響を与えると主張した。

また石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」の供給は中国とインドが吸収できると述べた。