Marion Giraldo

[メキシコ市 28日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のバルボサ事務局長は28日、1─3月に米州で発生したデング熱の症例が前年同期の3倍に増加したと明らかにした。

特にブラジル、アルゼンチン、パラグアイで多く、バルボサ氏は記者会見で「おそらく過去最悪のデング熱シーズンになる」と述べた。

PAHOが3月までに確認した米州のデング熱発症者は350万人超、死者は1000人超となっている。

バルボサ氏によると、2023年通年に米州全体で確認したデング熱症例は約450万件で、今年は過去最大に達する状況とみられている。

米疾病対策センター(CDC)のデータによると、デング熱感染リスクがある地域に住む人は世界人口の約半分に当たる約40億人だという。