Suleiman Al-Khalidi

[アマン 17日 ロイター] - ヨルダンのサファディ外相は17日、イランによる攻撃にイスラエルが報復すれば中東地域全体が壊滅的な戦争に引き込まれる現実的な危険が生じる恐れがあると述べた。

国営メディアが放送したインタビューで、ヨルダンは主要国に対し、地域の安定と安全保障に広範囲な影響を及ぼすような事態悪化を阻止するよう働きかけていると説明。「リスクは長大だ。地域全体が戦争に陥る恐れがあり、それは地域全体にとって壊滅的となるほか、米国をはじめ他の世界各地に極めて深刻な意味を持つことになる」と述べた。

さらに「事態はあまりに危険。地域爆発の可能性は現実的であり、食い止めなければならない。これ以上悪化しないことを確実にしなければならない」と訴えた。

ヨルダンは米国の強力な同盟国で、イランがイスラエルを攻撃した際には、米国の防空と英仏の支援のもと、エルサレムなどに向け飛翔していたイランのドローン(無人機)やミサイルの大半を撃墜した。

サファディ氏は、イランは攻撃について、4月1日にダマスカスの大使館にイスラエルが空爆を行ったことが疑われる件に対する報復で、イスラエルが報復しなければこれ以上行動しないと表明していると指摘。「事態を悪化させないための圧力はいま、イスラエルに向けられるべき」と述べた。