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[ワシントン 17日 ロイター] - 米上院は17日、下院が可決していたマヨルカス国土安全保障長官に対する弾劾訴追決議を却下した。

共和党が多数を占める下院は、マヨルカス氏が急増する不法移民への対応が不十分で議会に対してうそをついたとする決議を可決した。マヨルカス氏は対応に誤りはないと主張。ホワイトハウスと議会民主党は政策論争を際立たせるために弾劾制度を悪用したと下院共和党の動きを非難した。

11月の大統領選で共和党候補の指名獲得が確実となっているトランプ前大統領は、国境を巡る問題を選挙戦の主要争点としており、ロイター/イプソスの世論調査によれば、移民問題は有権者の最大の懸念で、共和党員にとっては最優先課題となっている。

閣僚が下院で弾劾訴追されたのは、汚職疑惑を巡る1876年のベルナップ戦争長官に続き史上2例目。ベルナップ氏は上院で無罪となった。