Gwladys Fouche

[オスロ 18日 ロイター] - 世界最大級の政府系ファンドで運用資産1兆6000億ドルのノルウェー政府年金基金が18日発表した第1・四半期決算は、利益が1兆2000億クローネ(1090億ドル)だった。前年同期の8930億クローネから増加し、1996年の基金創設以降の四半期ベースでは最高水準。

人工知能(AI)ブームや、それに関連したハイテク株の堅調が運用成績を押し上げた。総リターンは9.1%だった。

トロンド・グランデ副最高経営責任者(CEO)は「目を見張るほど力強い四半期(決算)だった」と述べ、リターンをけん引したのは世界有数の超大型銘柄、いわゆる「マグニフィセント・セブン」で、特にエヌビディアとマイクロソフトの貢献度が大きかったと付け加えた。

同基金は3月末時点で運用資産の約72.1%を株式、26.0%を債券、1.8%を未上場不動産、0.1%を未上場再生可能エネルギー事業に振り向けていた。