Ben Blanchard

[台北 2日 ロイター] - 台湾のジョセフ・ウー外交部長(外相)は2日、台湾が27日から始まる世界保健機関(WHO)の総会に出席するのは難しいとの見方を示した。

台湾は2009年から16年まで親中派の馬英九総統(当時)の政権下で、世界保健総会(WHA)にオブザーバーとして参加した。しかし蔡英文総統の就任を受けて17年以降は台湾の参加を阻止している。

ブリンケン米国務長官は1日に発表した声明で、米国はWHOに対し台湾の招待を再開するよう「強く奨励する」と訴えた。

ウー氏はこの声明に言及し、「今年のWHA出席に関しては幾つかの困難があるかもしれないが、より多くの国の支援を得るためにこれまでと同様に努力していく」と議会内で記者団に語った。詳細には踏み込まなかった。

ブリンケン氏は、台湾の排除は「包括的な公衆衛生に関する国際協力と安全保障を損なう」と指摘した。「台湾をWHAに招待することは、全ての人に健康をもたらすというWHOの目標を確認する上で極めて重要な一歩だ」と強調した。