Yantoultra Ngui

[シンガポール 2日 ロイター] - シンガポールの銀行最大手DBSグループが2日発表した第1・四半期決算の純利益は、前年同期比15%増の29億6000万シンガポールドル(21億8000万米ドル)だった。LSEGがまとめたアナリスト予想の24億8000万シンガポールドルを上回った。収入の堅調な伸びが増益に寄与した。

銀行の収益性を示す重要な指標である純金利マージン(NIM、調達金利と貸出金利の差)は前年同期の2.12%から2.14%へと小幅上昇。自己資本利益率(ROE)は18.6%から19.4%に上がって過去最高を更新した。第1・四半期の配当は0.54シンガポールドル。

ピユシュ・グプタ最高経営責任者(CEO)は声明で「地政学的な緊張は根強いが、マクロ経済は強じん性を保っている」と述べ、総収入と利益は従来の予想を超えると楽観的な見通しを示した。

シンガポールは近年の政治的な安定を背景に、中国や欧州、米州から資金が流入している。