Doina Chiacu

[ワシントン 5日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名が確実なトランプ前大統領は4日、フロリダ州の私邸で開いた献金者向けイベントで、バイデン大統領が「ゲシュタポ(ナチスドイツの秘密警察)政権」を運営していると非難した。

また、自分に対する起訴は政治的な動機によるものだと改めて主張した。複数の米メディアが録音された発言を確認した。

米紙ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストが聞いた録音によると、トランプ氏はバイデン政権について「彼らはゲシュタポ政権を運営している」とし、「彼らはそれが勝つための唯一の手段だと考えているが、実際には彼らに大きな打撃になっている」などと述べた。

ホワイトハウスのベイツ報道官は声明で、トランプ氏がファシストのレトリックに共鳴し、「ネオナチと昼食を共にし、虚偽の陰謀論を扇動している」と非難。「バイデン大統領はわれわれが共有する民主的価値と法の支配を軸に米国民をひとつにまとめている。このアプローチにより、過去50年で最も大幅な暴力犯罪削減を実現した」と述べた。