Timour Azhari Ahmed Rasheed

[ナジャフ(イラク) 12日 ロイター] - イラクの有力なイスラム教シーア派聖職者ムクタダ・サドル師が政界復帰に備えていると、複数の関係筋が明らかにした。2025年の議会選を視野に入れているとみられ、比較的安定していた最近の政情が揺らぐ可能性がありそうだ。

サドル師は21年の議会選で勝利したものの、連立政権樹立に失敗し、2年前に政界引退を表明した。

サドル派の元議員は「サドル派は今回、前回よりも多くの議席を獲得するための強力な計画を持っている」と語った。

03年の米主導の侵攻以来有力者としての地位を固めているサドル師は、イラクにおけるイランと米国の影響力排除を公言してきたことで知られる。