[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官は、今年3月に首都モスクワ郊外のコンサートホールで140人以上が死亡した銃乱射事件について、ウクライナの情報機関が直接関与していたと述べた。

タス通信が24日伝えた。ロシアは以前にも同様の主張をしている。ボルトニコフ氏は主張を裏付ける証拠は示さなかった。

同氏は「調査は進行中だが、ウクライナ軍の情報機関がこの攻撃に直接関与していると言ってもう間違いない」と発言。北大西洋条約機構(NATO)が「国際テロ組織の傭兵や過激派を中東、北アフリカ、アフガニスタン」からウクライナに移送し、ロシア軍と戦えるよう手助けをしていると主張した。

銃乱射事件を巡っては、過激派組織「イスラム国」(IS)が3月に犯行声明を出した。ウクライナは繰り返し関与を否定している。

ボルトニコフ氏はIS系の「イスラム国ホラサン州」が実行犯の行動を調整したが、ウクライナ軍の情報機関も直接関与していたと述べた。