Tassilo Hummel

[パリ 1日 ロイター] - フランスのマクロン大統領の与党連合と左派連合は、国民議会(下院、577議席)選挙第1回投票で得票率トップとなったマリーヌ・ルペン氏の極右政党「国民連合(RN)」が政権を握るのを阻止するため、統一戦線の結成に動き出した。

内務省が1日に発表した6月30日の第1回投票得票率は、RN(連携会派を含む)が33%、左派連合「新人民戦線(NFP)」が28%、中道のマクロン大統領の与党連合は22%。マクロン氏にとっては欧州議会選挙に続く手痛い結果となった。

左派、与党両連合は30日夜、7月7日の決選投票について、右派に勝てる候補が別にいる選挙区では自連合の候補を取り下げると明らかにした。

当初、この方針が極左「不服従のフランス(LFI)」の候補者にも常に適用されるかどうか明らかではなかった。

しかし関係者によると、マクロン氏は1日、RNに過半数議席を与えないことが最優先事項だと閣僚らに伝えた。これはLFIの候補者にもケースバイケースでこの方針が適用される可能性を確認するものだという。

一方、RNは1日、得票率が7%弱にとどまった共和党(LR)の中道右派候補に撤退を促した。

LRは方針を明らかにしていない。同党は選挙前に分裂し一部議員がRNに合流した。

第1回投票で当選した候補者は2日夕方までに決選投票に臨むか確認しなければならない。