[モスクワ 1日 ロイター] - ロシア大統領府は1日、ウクライナがベラルーシと国境を接する北部ジトーミル州で兵力を増強しているとのベラルーシの報告について、懸念要因だと述べた。

ベラルーシ国防省は先月29日、ウクライナ軍が兵力を増強していると表明していた。

ウクライナの国境警備隊は1日、ベラルーシ側の発表について、ロシアが支援する「情報作戦」の一環だとし、「挑発行為」を防ぐためベラルーシとの国境付近の部隊を維持していると表明した。

また、ベラルーシは6月21日から軍事演習を行っており、国境における摩擦をウクライナのせいにするのはその演習と関連している可能性があるとした。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は1日、記者団に対し、ロシアとベラルーシは連合国家であり、情報機関も含め、緊密に意思疎通を図っていると発言。「これは当然、ベラルーシだけでなく、ロシアにとっても懸念要因だ。われわれは同盟国でありパートナーであるためだ」と述べた。

同報道官によると、ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は7月3─4日にカザフスタンで開催される上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、必要と判断すればこの問題を協議する。