熊本市の有明海で6月6日、赤潮が確認され、熊本県が有明海に赤潮警報を発令しました。

熊本県水産研究センターによりますと、6日午前、熊本市西区の熊本港の沖合約4キロの有明海で、シャットネラ属の植物性プランクトンが、海水1ミリリットルあたり14個見つかりました。

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県の基準では、10個以上が見つかると赤潮警報を発令することになっていて、県は6日、有明海の熊本県域に赤潮警報を発令しました。有明海では、他の2か所でも基準に達していたということです。

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シャットネラ属のプランクトンでの警報発令は4年連続ですが、有明海での発令は、過去10年間で最も早かった2年前(7月6日発令)よりも約1か月早い発令でした。

このプランクトンは極めて有害で、2015年には、有明海でシマアジが約1500匹死んで325万円の漁業被害が出たということです。

今のところ漁業への被害は確認されていませんが、県は漁業関係者に対して、養殖している魚にエサを与えないなどの対策を呼び掛け、警戒を続けています。