製品事故に関する情報収集・調査などを行っている(独)製品評価技術基盤機構(NITE)は、テーブルタップや延長コードなど配線器具の火災事故が5年で倍増しているとして、注意を呼び掛けている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの普及により、配線器具の使用が増えたことが背景にあると推定している。

 昨年、NITEへ報告があった配線器具の火災事故は28件だった。コロナ流行前の2019年は15件だったが、21年以降は毎年30件前後で推移している。

 NITEでは事故防止のため、配線の設置状況の見直しを呼び掛けている。コードが足や家具に引っ掛かることで電源プラグが変形すると、異常発熱につながる危険性があると指摘。併せて、プラグ周辺の小まめな掃除も促した。水分が付着すると発火の恐れもあるため、掃除の際は乾拭きで汚れを取り除くよう注意している。