低迷するバスの利用促進につなげる狙いです。岡山市中区の小学校で、児童にバスの利用方法や、知っておくと便利な機能を実際の車両を使って伝える「バス教室」が開かれました。

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(児童がバスのインターホンを使って運転手に質問)
「どこに行きますか」
(岡電バスの運転手)
「このバスはどこへでも行きますよ」

児童が体験した一つが乗車前、運転手に行き先を尋ねることができるインターホン。多くのバスに採用されているといいます。

教室は市内の路線バスの利用者がこの30年で4割減少する中、児童にバスを身近に感じてもらうことで、今後の利用につながればと岡電バスの協力を得て岡山市などが開いたものです。岡山大学教育学部附属小学校の1年生、約100人が参加しました。

中国運輸局岡山運輸支局の職員が「整理券を一枚とってください」と薦めると…
「整理券とったことがない」「初めてとった」という児童も。

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児童たちの約8割が普段バスを使っていないといいます。整理券をとってバスに乗り込んだあと、降車までの流れを岡山市の職員から聞きました。

(岡山市の職員)
「(整理券番号に応じて)みなさん小学生はこの半分、110円のお金と整理券を合わせて箱に入れてください」

利用方法の体験などを通じて子どもたちはバスへの関心を深めていました。

(児童)
「バスにいろいろ乗れたり、たくさん学ぶことがあったから、とても楽しかった」「あんまりバスに人が乗っていないんだったら、乗った方がいいんだなと思った。友達とか僕のお姉ちゃんがいるから、そのお姉ちゃんとも乗っていきたい」

(岡山市交通政策課 柳澤宏道課長補佐)
「子どもたちの笑顔でバスにまた乗るよと言ってくれたのが大変嬉しくてですね、これから公共交通使ってくれるなと思っています」

岡山市は今年中にあと6つの小学校でバス教室を開催する予定です。

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岡山市によりますと、コロナ禍で市内の利用者は約4万人から約3万人に減少、現在も元の状態には戻っていないということです。路線の維持が課題となっています。