警察署内で証拠品の現金を盗んだ罪などに問われている元警察官の男の裁判の初公判が開かれ男は起訴内容を認めました。裁判は即日結審し、検察は懲役3年を求刑しました。

窃盗や業務上横領などの罪に問われているのは、岡山南警察署の元巡査長です。

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起訴状などによりますと、元巡査長は、昨年7月から10月の間、岡山南警察署の金庫内に保管されていた現金約300万円余りを盗んだ罪などに問われています。

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岡山地裁で開かれたきょう(24日)の初公判で元巡査長は「間違いありません」と起訴内容を認めました。


検察は、元巡査長に対して「消費者金融や知人から借金をしてまでギャンブルを続け、犯罪行為をくり返し、警察への信頼を著しく失墜させた」と指摘し、懲役3年を求刑しました。

一方、弁護側は「犯行当時、被告人はギャンブル依存症に陥っており、正常な判断能力を失っていた。被害者に対して弁済も行っている」などと述べ、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は、6月12日に言い渡される予定です。