沖縄気象台は1日、沖縄地方の4月の平均気温の平年差がプラス2.7度となり、統計を開始した1946年以降、4月として過去最高となったと発表した。4月の降水量の平年比も1.94倍とかなり多かった。

 気温は観測地点8地点のうち、名護、宮古島、石垣島、西表島、与那国島の5地点で過去最高だった。那覇、久米島、南大東島は過去2番目に高くなった。

 降水量は統計開始以降過去4番目に多かった。アメダスの観測地の県内25地点のうち7地点で過去最多を記録した。

 太平洋高気圧が日本の南に強く張り出し、沖縄地方に南から暖かく湿った空気が流れ込んだことで、記録的な高温と降水量につながった。太平洋高気圧の強まりは、熱帯域の対流活動がインド洋で活発となったことが関連している。

 特に気温については、地球温暖化やエルニーニョ現象により、日本付近が暖かい空気に覆われやすくなったことが影響している。