久光製薬（鳥栖市、中冨一榮社長）が１１日発表した２０２４年２月期連結決算は、売上高が前期比１０・４％増の１４１７億６００万円、経常利益が同２２・４％増の１９６億４９００万円で、３期連続の増収増益だった。当期純利益は同１９・０％増の１３９億６９００万円。

　国内市場は、一般医薬品が新型コロナ禍からの経済活動やインバウンド需要の回復により順調に推移し、売上高は前期比２７・０％増となった。医療用医薬品は、昨年６月に発売した「原発性手掌多汗症」に対する日本初の治療剤「アポハイドローション２０％」が実績を伸ばした。

　海外市場の一般用医薬品は円安の影響で好調となった。主力の「サロンパス」や「バイバイフィーバー」などが伸長した。

　営業利益は前期比１３・５％増の１３１億６７００万円。１株当たりの年間配当は、前期より５０銭多い８５円。

　２５年２月期の業績予想は、売上高１５２０億円、経常利益１８９億円、純利益１５８億円を見込む。（小島発樹）