2カ年計画で整備が進むJR江北駅の自由通路。待合室(中央)も改修される=江北町

 江北町は1月に町長選があったため、2024年度の一般会計当初予算は事務的経費中心の骨格予算になった。政策的経費は6月補正予算以降になる。それでもSAGA2024の運営事業費などで前年度当初比1・3%増の68億9700万円で過去最大になった。

 骨格予算の中でも、県の園芸推進事業と連動したキュウリハウス整備などへの補助や、町議会関連書類を電子化し、タブレット端末を導入して議会運営を円滑化するペーパーレス事業費を予算化した。

 無投票で3選された山田恭輔町長は公約に、高校生やひとり親家庭、重度心身障害者の医療費無償化▽指定避難所への空調整備▽プラスチックごみ収集の拡大と再製品化▽大人の海外交流団派遣―などを掲げた。小中学校の義務教育学校移行も控えており、4年間の任期中に順次、予算化されていく。(小野靖久)

 主な事業

▶園芸農業振興【4043万円】

 県が進める「さが園芸888運動」と連携して、キュウリ農家のハウス整備費やタマネギ農家の選別機購入費などを補助する。

▶町議会関連書類の電子化【213万円】

 議案書など議会関連書類を電子データ化し、ペーパーレス会議システムを導入する。議員にはリース契約するタブレット端末を貸与する。

▶江北駅自由通路整備【1億2500万円】

 昨年からの2カ年計画で行っているJR江北駅の自由通路のリニューアルは、雨漏り対策、カラー舗装化、照明のLED化、待合室改修を行う。

▶給食センターボイラー更新【1241万円】

 給食センターのボイラーが老朽化しているため購入して更新する。夏休み期間に行う。