板金加工や金属部品の設計・製作を行う「中園製作所」(神埼市、中園吉信社長)は4月24日付で事業を停止し、破産手続き開始の申し立て準備に入った。負債総額は3月末時点で1億6900万円を見込む。

 1970年に開業。電機用精密部品や精密板金部品の製造を主軸に、溶接構造体の制作、一般機器部品の製造や非鉄材のレーザー切断加工などで、国内大手メーカーを主体に受注していたが、競争激化で売上高は減少。設備投資費用もかさみ、借入金が増加し債務超過に陥っていた。取引先の金融機関の支援を受け、経営の立て直しを図っていたが、思惑通りに進まず断念した。従業員14人は解雇する見込み。(東京経済佐賀支店調べ)