西日本最大級の五重塔がある本福寺=基山町宮浦

 ゴールデンウイーク(GW)も後半に突入。佐賀県内の観光地や商業施設が大勢の人でにぎわいを見せる中、癒やしを求めて景色や茶を楽しんでみるのはいかがだろうか。まだ予定が決まってない人にもおすすめしたい、県東部に位置する基山町のお出かけスポット2カ所を紹介する。

 基山(きざん)中腹にある「総本山 本福寺」。西日本最大級の五重塔が優雅にそびえ立ち、まるで京都と思わせるような幻想的な和の空間が広がっている。インスタ映えのスポットとして若者にも人気の秘境だ。

 境内にある寺カフェでは、筑後平野を一望しながらほっと一息つけるメニューを提供している。甘栗ぜんざい(金粉入り)とほうじ茶セット(1320円)は、北海道産の小豆を使用しており、上品な甘さが口に広がる。北海道産の昆布とたくあんはさっぱりとし、箸休めにうれしい存在だ。宇治抹茶とロールケーキセット(1210円)、かしわうどん(1320円)、かき氷などもある。

 般若心経を半紙に書き写す「写経」(1800円、GW期間中は小学生以下500円)や仏を描く「写仏」(同)などお寺ならではの体験型イベントも開く。GWから新たにエステ(事前予約制)事業を同寺で展開する。木原千覚副住職(31)は「日頃の忙しさを忘れて観光気分でお越しください」と呼びかけている。

 初夏を感じに、「つつじ寺」の愛称で親しまれている大興善寺「契(ちぎり)園」に足を運んでみるのもいい。気温が上がってツツジが散り始めた箇所が出てきたが、モミジの新緑が美しく自然を満喫できる。園内のお抹茶処では6日まで、抹茶(600円)とコーヒー(同)を提供しており、地元の和洋菓子店のまんじゅうなどと一緒に楽しめる。

 同寺の風景を題材にした「フォトコンテスト」の入選作も展示され、紅葉や雪など四季折々の表情を活写した作品が来場者の目を楽しませている。神原玄晃住職(58)は「景色やお茶を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話す。(井手一希)

■本福寺

[住]基山町宮浦2120
[電]0942(92)2451
[営]10〜16時(ラストオーダー3時半)

■大興善寺

[住]基山町園部3628
[電]0942(92)2627
[営]8時半〜18時(お抹茶処は9時〜17半ごろ)