110番の仕方を学ぶ外国人留学生

 佐賀県警と福岡県警は、梅雨時期を前に大雨災害を想定した水難救助訓練を、県境を流れる宝満川で行った。鳥栖署員や機動隊員、久留米署員ら約60人が参加し、連携強化を図った。

 鳥栖市と久留米市全域で内水氾濫が発生し、陸地で2人の孤立者がいる想定で実施した。両署員や機動隊員は、ドローンで現場の状況を確認した後、ゴムボートで中州に取り残された人を迅速に救助した。

 訓練は、外国人留学生も交えて行われ、鳥栖市の日本語学校「弘堂国際学園」の4人が110番の仕方などを学んだ。

 尾形賢二鳥栖署長は「災害対応をはじめ、事件事故でも緊密な連携を深めたい」、西村善和久留米署長は「県境の意識を排除して、人命救助を完遂できるよう努めたい」と話した。(鳥栖支社・井手一希)