★2011年度生まれ★名前ランキング★

佐賀新聞で2023年度に掲載した「みんなの夢」から、同年度に県内の小学6年生だった7393人の名前について集計した。11年度生まれの佐賀の子どもたちの名前では、漢字表記では「悠真」(前年度4位)が26人で最多だった。読みでは「ゆうと」(同5位)が84人で最も多かった。(志垣直哉)

 

 

 

 

 

「悠真」メリハリ感じる取り合わせ

 漢字表記の2位以下は「結菜」24人、前年度1位の「大翔」23人、「結愛」「葵」22人などと続いた。
 漢字表記1位の「悠真」の読み方は「ゆうま」「はるま」が中心で、「ゆうしん」「ゆま」などもあった。佐賀新聞「みんなの夢」(21年度以前は「ボクの夢私の夢」)では19年度分の集計から上位に入り始めた名前。「悠」の伸びやかさと引き締まる印象の「真」というメリハリを感じる取り合わせで、今回初めて1位となった。
 漢字表記の2位は「結菜」で、前年度の9位から躍進した。3位は前年度1位の「大翔」だった。
 読み1位の「ゆうと」は以前からランキング上位の常連で、トップは20年度分の集計以来3年ぶり。「悠」や「優」に「翔」「斗」「人」「仁」などを組み合わせる表記が目立つ。2位は僅差で「はると」(前年度1位)、3位はやや水をあけて「ゆな」(同7位)だった。
 ひらがな表記では37位「ひなた」10人が最多。4音以上の読みで最も多かったのは15位の「そうすけ」41人だった。

 

2011年の出来事 震災と原発事故に揺れた年 サガン鳥栖はJ1に昇格

 2011年は、3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により国全体が大きく揺らいだ年だった。
 震度7、マグニチュード(M)9.0の地震は日本の観測史上最大規模。広範囲を大津波が襲い、死者・行方不明者は約2万人を数えた。全電源を失った福島第1原発は相次ぎメルトダウン(炉心溶融)や水素爆発を起こし、大量の放射性物質を大気中に放出した。福島県の7市町村には、13年がたった今も放射線量の高い帰還困難区域が残る。
 原発事故は世界に波及し、欧州ではスイスやドイツが脱原発政策にかじを切った。佐賀県の九州電力玄海原発(玄海町)は、震災前から定期検査中だった2、3号機に続き1、4号機も定検入りし、全基が運転を停止。また玄海原発の安全性をめぐる県民向け説明番組で、九電が社員や関連会社、取引先に再稼働容認の意見をメールで投稿するよう要請していたことが表面化した。九電の第三者委員会は、番組前に九電幹部と面談した古川康知事(当時)の発言を問題の発端としたが、両者は否定した。

悲願のJ1昇格を決め、サポーターとともに喜ぶサガン鳥栖イレブン=鳥栖市のベストアメニティスタジアム


 スポーツを中心に明るい話題もあった。サッカーでは、当時J2だったサガン鳥栖が悲願のJ1昇格を決め、女子ワールドカップ(W杯)では日本代表「なでしこジャパン」が初優勝した。震災翌日の3月12日には、大阪と鹿児島を4時間弱で結ぶ九州新幹線鹿児島ルートが全線開通した。

 

●●● 県内10大ニュース ●●●

(1)サガン鳥栖、悲願のJ1昇格
(2)混迷「九電やらせ問題」知事責任も
(3)福島事故で玄海原発再稼働揺れる
(4)九州新幹線が全線開通
(5)東日本大震災で県内へ避難、支援の輪も
(6)TPP交渉参加で県内に波紋
(7)唐津商高の北方投手ドラフト1位で横浜へ
(8)「さがびより」が食味ランクで最高評価
(9)暴力団抗争相次ぐ、暴排条例制定
(10)地デジ完全移行、県内独自対応も

 

●●● 国内10大ニュース ●●●

(1)東日本大震災と東電福島第1原発事故
(2)菅首相居座りの末退陣、野田内閣誕生
(3)サッカー女子W杯、なでしこジャパン世界一
(4)円が戦後最高値更新
(5)野田首相がTPP交渉参加表明
(6)東電が初の計画停電
(7)政府要請で浜岡原発停止、九電やらせメール問題
(8)大阪ダブル選で橋下氏圧勝
(9)小沢民主党元代表を強制起訴
(10)八百長問題で大相撲春場所中止